恵比寿と品川
写真展をふたつ観てきました。
川内倫子
「照度 あめつち 影を見る」
杉本博司
「ハダカから被服へ」
川内さんは僕が写真を始める前からスターでした。
川内さんの写真集や雑誌の写真を観ては、カラー
プリントのヒントにしていました。
当時はカラープリントの教則本があまりなく、
色々な写真家の作品を観て独学していました。
今回の展示は写真集から受ける印象とはまた
違った雰囲気でした。
コンタクトシートの展示があり、一番熱心に
観たかもしれません。
杉本さんの展示はさすが、とても良かった。
まずプリントが美しい。世界最高峰です。
作品に添えられている文章も良くて、
コンセプトが商売の種でもある所以をみました。
数年前、幸運にも杉本さんを撮影しました。
当時は現代美術や杉本さんに関して今より
知識が無く、お会いしてから興味が増すという
順番になりました。
作品、著作からは「達観」を感じます。
それは希望のある達観なのか、諦観の中に
ある達観なのか、いずれにしても私が探して
いる命題のずっとずっと近くに位置されています。
「どうせデジカメでしょ?」
撮影中に杉本さんに問われ、フィルムだと告げると、
「えらい!」
と一言。撮影後に記念撮影させて頂きました。
フィルム時代の幕引きを引き受ける、そんな話を
されていたように思います。
杉本さんの写真は後の世代に向けての資料に
なると思い、私はフィルムを使いました。
原美術館は何回か来ていますが、今回はじめて
奈良美智さんの常設展をじっくり観ました。
とてもいい。
今夏横浜美術館で開催される個展に期待しています。