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one day (884) Marunouchi/Tokyo//谷村有美など

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2019年撮影。

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谷村有美を聴いている。

もう何年かぶりに。

90年代半ば、学生のころ、彼女のラジオ番組をよく聴いた。

MUSIC GUNBO。

FM802の番組。

ハートフルで、私の地味な生活の滋味となってくれた。

歌もよく聴いたが、コンサートにもよく行った。

手元にその頃の写真集がある。

1年間の彼女の軌跡を、写真家・大森克己さんが追っている。

今度サインしてもらおう。

その本の最後に、私もその空間にいた大阪城ホールの光景がある。

鮮明に覚えているが、それは彼女がステージから降りて、

眼の前を歩いてくれたからだ。

有美さんのファンだったら大丈夫!

と許可が下り、実現したと、

彼女は嬉しそうに話していた。

とてもキラキラして、美しいひとだった。

それから数年後、僕は転勤で東京に移り、

そのラジオ番組を聴くこともなくなった。

その後彼女は結婚し、休業し、いまはマイペースで活動している。

いつかまた歌を聴きに行きたいと思うし、

当時の自分を思い出して温かい気持ちになってみたいと思う。

18歳から大阪で8年弱暮らしたが、

いいことも、そうでないことも、

当時の思い出はとても輝いていて、

かけがえのないものである。

その思い出のなかに、谷村有美の歌があり、ラジオがある。

 

 

 

 

2019年4月15日 (月)

one day (883) Marunouchi/Tokyo //暮らしの手帖など

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2019年撮影。

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「暮らしの手帖」を読んでいる。

図書館から10冊ほど借りてきた。

いつもは書店で立ち読みし、写真を主に観ていたが、

記事をじっくり読んでみようと借りてきた。

素敵な雑誌だということはわかっていたが、

改めて実感した。

特に好きなのは、職人を追った記事。

写真家・松本のりこさんと文筆家・渡辺尚子さんの

「ひきだし」はいいですね。

取材対象と併せて三位一体で化学反応が起こり、

とてもよく伝わります。

そして真四角写真。

ぼくもいつか使ってみたい。

そして「ワンピースの女」というコーナーも素敵です。

毎回素敵な女性が登場しますが、

こんな女性がたくさんいる国はさぞステキだろうと思います。

そしてそして知らなかったのが、

現編集長が女優・本上まなみさんのご主人だということ。

ぼくはスタジオアシスタントをしていたころ、

本上さんにレフ板を当てたことがあります。

とても綺麗な方でした。

そして、その撮影者の方が印象的でした。

「君は自分に似ている」と、

ぼくに対して言われました。

その方は一般的なカメラマンのイメージからは遠く、

地味でそれこそ90年代の大学生のようでした。

ぼくは別の撮影を手伝っている際、

被写体である高名なミュージシャンに、

「君の格好は、大学生みたいだね」

と言われ、撮影者にも忠告されたことがあります。

15年くらい前のことです。

その数年後、あまり代わり映えしない出で立ちで、

今度はぼくが女優を撮っていました。

あのとき、親近感を持って話しかけてくれた、

あのカメラマンのように。

と、いうことを思い出しました。

いまだにぼくは90年代の学生のような出で立ちで歩いています。

ジーンズにスニーカーを履いてチェックのシャツを着て。

古着を求めて大阪のアメリカ村を歩いていた学生のあの頃が、

あの雰囲気が、とても好きなのです。

 

 

 

2019年4月12日 (金)

one day (882) Tokyo University //鷺沢萠など

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2019年撮影。

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最近週に一度、近所の古本屋に本や雑誌を売りに行っています。

150冊近く持っていったでしょうか。

少しシンプルになりたく、

ここ10年ほど開いたことのない本や雑誌を中心に

持ち込んでいます。

旬の情報がメインの雑誌も対象です。

これは残す、これはサヨナラとみていくなかで、

一冊の文芸誌に目が留まりました。

鷺沢萠特集。

これはキープです。

その著作をほとんど読んだ、数少ない作家です。

いつか会ってみたいと思っていましたが、

10年余り前に自死され、叶いませんでした。

   

 

高校生のころ、ある文芸誌で初めて鷺沢萠のことを知りました。

デビューして間もないころだったと思います。

もともとは、その雑誌に連載を持っていた

尾崎豊の文章を読むために購読していましたが、

その雑誌に連載している他の作家の著作を読んでみることにしました。

そのなかでしっくりきたのが鷺沢萠でした。

とにかく暗かったのです。

10代後半から彼女が亡くなるまで、影響を受けてきました。

      

 

20代後半で写真を始めたころ、

鷺沢萠の著作の装幀写真をやるのが

ささやかな目標のひとつでした。

ある日突然彼女の自死を知り、少し堪えました。

尾崎豊のときもそうでしたが、標を失うことで、

いっとき自分の人生も時が止まります。

ひとむかし前、そのようなことがありました。     

 

 

しかし不思議な事に、鷺沢萠と縁のあった人とその後出会います。

最後に秘書をされていた方と雑誌の取材に同行したり、

中学時代に部活動が一緒だったという写真家と知り合ったり、

そして僕がいちばん最初に写真の手解きを受けた写真家が

鷺沢萠の著作の装幀写真をやったりと、

不思議なことがありました。    

    

 

自分と直接のやりとりはありませんでしたが、

そういう不思議な縁もあった作家さんのものは

いまのところ、”キープ”です。

そんなことを考え、手を動かしながら、

次は何を処分しようか、考えています。

とくに何かに影響されているわけではありませんが、

そういう段階なんだろうと、

あまり深く考える事はしません。

部屋の空気の流れが少し良くなり、

気持ちいいと、それだけです。

ひとつだけ、

先日思ってもみない方の突然の来訪があり、

見苦しい点がいくつかあったのではないかと、

それで少しすっきりしようと思い立ったところはあります。

     

 

鷺沢萠。

私の人間形成に小さくない影響を与えた、

素晴らしい作家です。

 

 

 

2019年4月10日 (水)

one day (881)  Chofu/Tokyo//旧朝倉家住宅など

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2019年撮影。

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ずっと気になっていた旧朝倉家住宅に行ってみました。

代官山にある重要文化財。

大正時代の建物で、東京府議会議長や渋谷議会議長を

歴任した朝倉虎治郎によって建てられました。

久しぶりに目黒川の桜を観て写真を撮り、

その足で代官山へ。

代官山には15年ほど頻繁に通いました。

ネガフィルムの現像です。

よく通った現像所はネガ現像を辞めてしまって久しいので、

中目黒、代官山辺りにはめっきり来なくなりました。

      

 

さて、朝倉家住宅ですが、

とても落ち着きます。

純和風よりも、私は和洋折衷の方が心地よい。

平日の午後なので来訪者はまばらでしたが、

外国人の姿が目立ちました。

特に観光名所である訳ではなく、

日本人でも東京に住んでいる人でも

あまり足を運ぶところではなく、

いわゆる”通”の人が来るところです。

そこに若い韓国人の女性2人組が

せっせとスマホで写真を撮り合っていました。

20年くらいには考えられなかった光景です。

代官山や中目黒の桜並木もそうですが、

外国人、とりわけ中国、韓国の人が増えたなあと

改めて気付きます。 

     

 

日本の物価が相対的に下がり、

それだけ旅行しやすい国になったということです。

20年余り前、僕が学生だった頃、

初めてアメリカや中国に行った際、

現地の物価が安くて驚き、感激したことが、

目の前のこの若い外国人たちに

同じく実感としてあるのです。

     

 

最近聴いたラジオによると、

来年韓国では労働者の最低賃金が1000円になると

言っていました。

いまの東京以上になるということです。

ということは、地方はこれよりずっと安く、

もし仮に世界のこの流れに追随するとなると、

体力のない地元の企業は尻窄み、

内部留保で余力のある東京資本が

勢力をがっちり拡げていくということになるのでしょうか。

     

 

そして約20年前に比べて日本は実質賃金が1割強下がり、

他の先進国は1割から2割強上がっているといういう話も

ラジオから聞こえ、戦慄を覚えました。

この現状では加速度的に国の設計がもたないだろうと。

巷間それはよく見聞きしますが、

さらに危機感が増しました。

一部の資産家と特別な技能と知識を持つ者、

そしてグローバル企業しかやっていけないのではないか。

そんなことを改めて強く感じました。

     

 

知識もない私が、感覚的に述べてきましたが、

見識もあり実態も掴んでいる当事者に

一度聴いてみたい。

その現実と未来を。

     

 

ひとりの小市民としては、日々懸命にかつ楽しく生き、

自立の精神と展望を持っていきたいと思うところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年4月 8日 (月)

one day (880) Oshiage/Tokyo

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2019年撮影。

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僕の住む街の桜も散り始め、少し切ない気持ちです。

毎年撮っている駅前の桜を今年も少し撮りました。

35ミリフィルムカメラで10枚くらい。

考えてみれば、これまで桜の写真はたくさん撮ってきたけど、

まともに花見をしたことがないことに気付きます。

よくニュースに出てくるような、

晴れた日に公園などでワイワイと酒盛りするあれです。

今年はじっくり桜を眺めてみようと、

これまた歩いてすぐの武者小路実篤公園へ。

ここの桜も毎年撮っていますが、

今年は1時間くらい、カメラも持たず、

ただただ観るだけ、に徹してみました。

自然溢れる公園なので、色々な鳥の声が聞こえるし、

風に揺れる草木のざわめきも聞こえます。

そして、しばらく自然に触れていなかったと気付くのです。

自分が座っている小さなベンチの前をひっきりなしに

カメラを持った人が通り過ぎます。

桜も適度に散り、こんな画像が数えきれないくらい撮られ、

情報として舞って舞っているのだろうと思います。

カメラを持たず、写真を撮らず、

ただただじっくり眺めるだけのほうが、

豊かだったりするのだろうと、

実は思っています。

毎年散って往く桜を観ながら、

なぜこんなにも色々な想いを

感情移入できるのだろうと、

日本人の心性に照らし合わせて考えてみたい気もします。

 

 

 

 

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