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one day (909) 橋本倫史 X 柴崎友香 トークショーなど

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下北沢/2019

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トークショーに行ってきました。

橋本倫史さんの著書はまだ読んだことはありませんでしたが、

テーマが面白そうだったので行ってきました。

日本全国のドライブインを取材したり、沖縄の公設市場を取材したりと、

これは社会学の領域ではないでしょうか。

聞き取りを中心にさまざまな人々の、それぞれの人生を

のっぴきならない、かけがえのない、ただひとつの物語として

昇華させている、

トークからはそんな印象を持ちました。

 

対する柴崎さんのトークもいまいちど考えさせられるものでした。

「小説とは、経験していないことを思い出す作業」

と、ある作家のことばを引用されていましたが、

本当にそうだなあと思いました。

歌や絵や写真や、多くの表現にも共通することだと思います。

私は昔から女性作家の小説や音楽に好んで触れることが多く、

自分にとてもしっくりくることも多かったのですが、

その「共感」のようなものの由来をいつも不思議に思っていました。

中学生の私が中島みゆきの歌詞にシンパシーを抱くというのは、

よくわからない現象でしたが、この「共感」のようなものに

深く関与しているようです。

前世とか、全人類の記憶とか、なにか非科学的な領域のことの

ような気もしますが、私にはよくわかりません。

まだ解明されていない脳の構造や働きに関係あるかもしれません。

まあ、よくわからない曖昧なままでもいいような気もしますが。

 

橋本さんと柴崎さんの相性が良いのか、

終始興味深く聴かせて頂きました。

そして聴衆のおひとりとして、社会学者の岸政彦さんがお見えでした。

ご挨拶も出来て、私の作品の小話も聞いて頂きました。

私は岸さんの大学・学部の後輩にあたります。

お盆は連夜モノクロ暗室をしていましたが、

この日は中座して大正解でした。

 

2019年8月13日 (火)

one day (908) 甲子園/米子東高など

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鵠沼/2018

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甲子園も中盤戦。

じっくり観てはいませんが、郷里の代表・米子東高の試合は

興味深く観ました。

今春のセンバツにも部員たったの16名で出場。

紙本監督の超合理的思考法を実践する選手たちの闘いぶりに

注目しました。

 

紙本監督は以前、私の母校でもコーチとして指導されていましたが、

監督としてコーチ時代に培った経験、知識をいかんなく発揮されているのでしょう。

これまで当たり前だと思ってきた野球界の常識をいまいちど考え直し、

科学的に根拠を持ち、かつ現代に即したかたちで指導に落とし込んでいるそうです。

そして進学校でもあり、部員の飲み込みも早く、上達も早いのでしょう。

毎日の練習、学業、普段の生活をいい循環で過ごしているようです。

紙本監督のインタビューを読みましたが、いますぐにでも生活に取り入れたい

考え方が満載です。他校の監督や生徒もいいと思ったこと、

自分に合いそうだと思ったことは取り入れて、是非切磋琢磨して欲しいです。

 

//headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190813-00013220-bunshun-spo&p=1

 

鳥取県ではしばらく米子東の時代が続きそうです。

母校を応援しつつ、その同行に注視したいと思います。

 

 

 

2019年8月 8日 (木)

one day (907) 紀成道 写真展「MOTHER」など

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紀さんの展示、とても良かったです。

写真集も拝見し、そのなかのテキストを読むと、

とても内容の濃い作品であることがさらにわかります。

 

高度成長とともに社会人として人生を歩んできた段階の世代、

そして私たち段階ジュニア、そして現代の若者と、

この3つの世代を通して(全ての世代にも共通ですね)技術や哲学、

人生観をどうやって伝えていくか。

広島県福山市の一企業を舞台に、考えるきっかけを与えてくれます。

そして切り口は観る人それぞれで、色々な感じ方があると思います。

 

これによく似た話を読んだり観たりしますが、

写真家が実際に企業の内部を取材し、写真と文章で丹念に伝えているものは

そう多くはないはずです。

とても意義のある「仕事」だと思います。

 

紀さんとゆっくりお話出来たのもラッキーでした。

東京は明日まで、そのあとは大阪に巡回です。

関西の方もぜひ!

 

 

 

2019年8月 5日 (月)

one day (906) [「帝国日本」の残影  海外神社跡地写真展] を観に行く

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鎌倉/2018

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素晴らしい展示、仕事でした。

写真家・稲宮康人さんによる作品。

近代以降に創建された神社の跡地、約200ヶ所を調査撮影、

それは日本、韓国、台湾、中国、北朝鮮、香港、ロシア、パラオ、

サイパン、ミクロネシア、フィリピン、インドネシア、タイ、

シンガポールと、14カ国と地域に及ぶ大仕事です。

 

日本人の行くところに神社あり、と言われていたそうですが、

終戦後、その国の歴史や日本との関係(統治の歴史)によって、

様々な遺され方があるのを知りました。

破壊したり、朽ちるそのままのものがあり、

何らかの形で再利用されているものもあり、

遺構として保存されているものもありと、

様々です。

 

幕末から終戦までのこのわずかな期間に、

日本人の特性のようなものが、

とても凝縮されていると個人的には思っていて、

最近とても気になります。

 

追いつめられると人間はどのような行動に陥るのか、

反対にいけいけどんどんが加速するとどうなるか、

そんな人間の極端な側面が顕著だった時代だと思っています。

 

もちろんその時代を生きていた訳ではなく、

さまざまな資料に触れて想像することがほとんどですが、

明治、大正、昭和初期に生きた親族と暮らしていた記憶もあり、

知らず知らずにそれらの時代の空気をほんのわずかに纏い、

教訓として引き継いでいるような気もしています。

 

明治25年に産まれた曾祖母は95歳まで長生きしてくれて、

私の知るその晩年の生き様はとても印象に残っており、

私の生きる指針のひとつにもなっています。

明治に生きた人間の、ひとつの型を知っていることは

このうえない私の財産です。

 

大正9年生まれの祖父は最近まで存命で、

それこそ私の大きな指針になってくれました。

曾祖母と併せ、私のなかに明治と大正、そして昭和初期が生きて、続いているわけです。

 

この時期だから、というわけではなく、

35歳を過ぎたあたりから、いまの日本がどういう過程を辿って

いまに至るのか、そこに関心が向かいました。

もともと日本史が好きでしたが、あくまでそれは表面的なことでしかなく、

どこか人ごとで平面的で、なかなか立体的にかたちを成してくることは

ありませんでした。

親族がひとりまたひとりと逝ってゆくさまに、

自分のなかにリアルなものが立ち上がってきたのでしょう。

 

さて、この素晴らしい稲宮さんの仕事、

写真集になるということで、刊行がとても楽しみです。

さらに私の興味が広がるのは間違いないです。

感化されて私が歴史に関する何かを作品にすることは、

今はあまり現実的ではないですが、

そのような歴史の流れがあっての自分や作品であるという

自覚を持って生き、その一部を作品の背景に落とし込めれば、

という気持ちは持っています。

例えば野球の写真でも、いくらかはそのような認識を込めて

制作していきたいと思っています。

 

しかし、すごい仕事をされている写真家はたくさんいらっしゃるのですね。

然るべきひかりを受けて、然るべき次の仕事に向かっていける、

そんな豊かな文化の土壌が1日も早く育って欲しいと思います。

 

 

 

 

 

2019年8月 1日 (木)

one day (905) [「ペリー提督日本遠征記」を追って ] を観に行く

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先日浦賀に行ってきて感銘を受け、

そこにちょうどタイムリーな展示があり、行ってきました。

 

アメリカ側の視点で、開国のころの日本の姿を伝えています。

日本と同じように琉球も和親条約を結んでいたことなど、

初めて知る事実が満載でしたが、とても大切なことばかりでした。

今回の展示で琉球の歴史に改めて興味を持ちました。

琉球の歴史を知ることは現在の日本を考えることに繋がりますし、

今後の日本の行く末も見えてくるかもしれません。

同じくハワイとアメリカの関係も併せてみていくと、

面白いような気がします。

とてもマニアックな展示でしたが、

私にとってはたいへん意義のある内容でした。

マニアックな方はぜひ!

 

 

 

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