撮影して少し時間が経った写真を眺めてみると、
当時気が付かなかったことが写っていることに気付きます。
冒頭の写真は2001年9月、サンフランシスコで
撮ったものです。
サンフランシスコ・ジャイアンツの強打者、バリー・ボンズを
観る為に3回くらい球場に足を運びました。
上の写真のスコアボードは当時の記録満載です。
エンロンという会社はその後の不祥事で
会社は無くなったと思います。
パナソニックのノートパソコンも元気に宣伝されています。
そしてボンズがちょうど打席に入ったことを示す
電光掲示板は、その時点での彼の成績を表しています。
59というのは本塁打の数で、
その59本目を私はこの球場で目撃しました。
次の60本目も観ました。
40歳を超えると、色々な事を忘れてしまうことに
がっかりする今日この頃ですが、
写真に残しておくと記憶が蘇り、
覚えておくことを継続できます。
2枚目の写真中央に位置する数字もまた
本塁打に関する数字です。
553という数字は、その当時ボンズが放った通算本塁打の数です。
その後762本まで記録を伸ばし、メジャー記録になっています。
そしてこの2001年、年間73本の本塁打を放ち、
こちらもメジャー記録となっています。
その後、薬物疑惑で晩節を汚し、殿堂入りも叶っていませんが、
偉大な選手であると私は思っています。
日米野球でも数度来日し、私が最も目にした
メジャーリーガーです。
ちなみに2枚目の写真、手前を歩いているのがボンズです。
とてもマニアックな話になりましたが、
球場には色々な情報が記録されています。
これが例えば渋谷のスクランブル交差点や、
新宿の繁華街となると、その情報量は膨大です。
企業の趨勢や社会の風潮がしっかり記録されています。
写真を撮った時には全く意識していなかったことが、
たくさん遺されています。
タイムカプセルのようです。
時間の経過が新たな視点と思考を産み、
次の展開を示唆してくれる。
ある程度の期間写真を続けていると、色々な発見があります。
それに気付く感覚や視野を常に研ぎすませていたいと思っています。