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2017年5月28日 (日)

one day (584) 展示、シンポジウムいろいろ

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百々俊二写真展「日本海」、
椿会展2017「初心」、
藤岡亜弥回顧展、
シンポジウム「紛争下の人々を取材する」、
を鑑賞、聴講。                                   
「日本海」、当たり前ですが、良かったです。
田舎の作品、素直に頑張ろうと、背中を押されました。
「初心」は、写真家の畠山直哉さんの作品が目的、
初めて観る作品群でした。
まだ未発表の作品群がたくさんあるのでしょう。
今後が楽しみ。
藤岡さんの展示は以前鑑賞したことがあるけど、
回顧展の今回、氏の仕事が網羅されていて良かった。
最終日、駆け込みでした。                                   
そしてシンポジウム。
山本美香記念国際ジャーナリスト賞の林典子さんを
交えてのトーク。
先日の林さんのトークショーが良くて、今回も参加しました。
会場が日本記者クラブという厳かなもの。
滅多に行く機会がないだろうと、少し緊張して入場。
パネリストはよくテレビで拝見する凄い方ばかり。                             
私は紛争地域の事はよくわかりませんが、      
少しでも理解出来るよう、関心を持つようにと参加しました。
私のような門外漢でも充分興味深く聴講できました。
特に印象深かったのが、関野吉晴氏。
探検家でもあり、医師でもある氏。
最近どこかで氏の記事を読んだ事があるなあと
思い出してみると、雑誌「dancyu」でした。
美大生とともにカレーをつくる記事。
その方法が衝撃的で、全部自分たちで作るのです。
野菜も、肉も(鳥を育てる)、器も全て。
この模様が映画になっていますが、未見のため、
心に引っかかっていたのです。
文化人類学の領域の話をユーモアたっぷりに話されていました。
著作を調べようと思います。                            
このシンポジウム、とても面白かったのですが、
100人の定員に対して、30人くらいの入場者数でした。
おそらく半分以上はプレスや関係者で、一般の入場者は
数えるほどでした。
毎年こんな感じだという話を聞き、実に勿体ないと思います。
来年も参加しよう。                                  
そしてそして、土曜日は久しぶりにジャイアンツ球場に。
楽天戦。
のんびり観るつもりでしたが、細川捕手が出場しており、
スタンド周りも含めてフィルム2本分撮影。
暑すぎて意識が何度か飛びそうに。
観戦も闘いですが炎天下、やはり20代のようには
いきません。
そんな自分にがっかりしながら今後の観戦予定を練ります。
FAで入団した山口投手が観られて収穫でした。
いい球放ってました。

2017年5月24日 (水)

one day (583) 二子新地

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何気なくバラエティー番組を観ていたら、
イモトアヤコとダイゴともうひとりが二子新地を
ロケする番組に遭遇した。
二子新地は私が写真を始める為に再度上京し、
8年くらい住んだ街だ。
そしてイモトアヤコは郷里の鳥取県出身とあって、
興味深く観た。
残念ながらいずれも入った事のない店だったが、
懐かしく当時の事を思い出した。                            
南青山にあるスタジオのアシスタントとして写真生活を
スタートし、東急田園都市線に乗って通勤した。
アパートは多摩川沿いにあり、よく写真を撮ったり、
とにかくよくジョギングした。
買い物は歩いて15分ほどの二子玉川がメインで、
写真家仲間とよく高島屋のスタバで談義した。
いまほど大きな街ではなかったので、
駅前のカフェでものんびりお茶ができた。
芸能人も沢山出没する街で、ミーハーな私は一喜一憂した。                                                 
その二子新地の小さな部屋で、写真家としての必要なスキルを
獲得して行った。
といっても、暗室の技術が殆どになる。
初歩的な事は知り合いの写真家に教えを乞い、
あとはひたすら数をこなした。
疑問が湧けば美術館やギャラリーに行き、
作品を観ては試行錯誤を繰り返した。
毎年のように個展を開き、そこでの作品もほぼ全て
その小さな部屋で創作した。                             
やがて依頼の撮影仕事を頂くようになると、
女優や芸術家の写真をその部屋でプリントした。
雨戸を閉めれば真っ暗になるようにしていて、
すぐに暗室仕事に移れた。                                   
部屋を借りた頃、まだ荷物も少ない頃だったが、
千葉に住む叔母が訪れたことがあった。
彼女は泣いていた。
とても倹しく、見窄らしく見えたらしい。
私のことを不憫に思って仕方なかったのだが、
私にとっては充分な部屋だった。
エアコンもあり、ユニットバスもあり、
外置きだが洗濯機も置けた。
女性を呼ぶには躊躇するようなものだったが、
当時の私にはどうでもいい事だった。                         
そもそも学生時代、風呂もエアコンもない部屋で暮らし、
トイレは共同、洗濯機は隣のアパートに住む
日雇いのオジさん達と共同で使っていた。
そんな生活に比べると充分だった。                           
やがて作品やら習作やらの印画紙の箱が増え、
機材も少し増え、写真に対するスタンスのようなものを
考え始めた頃、その二子新地の部屋を出る事になった。
僕の写真生活の第一幕が終わったのかもしれない。
その年は個展を含め6回展示した。
眼が回るようだった。                                  
そして木枯らしが吹く頃、新しい街に移り、
私にとって印象深い仕事に巡り会えた。
公共放送の美術番組の取材に同行した。
お世話になっていた画家の方が番組の主人公、
呼んで頂いた。
大晦日、レンタル暗室で作ったコンタクトシートを
その画家の方に郵送した。
翌年出版された画集に、その時に撮影した写真を2枚
使って頂いた。
大きな写真ではなかったが、私らしさは出ていた。
その画集はヒットした。                              
長くなってしまったが、
二子新地での日々は私にとって大きなものである。
とても無邪気で純粋で、遅れてきた青春だった。                              
そういえば、佐藤隆太さんのルーキーズ、
河川敷の野球場でロケしてましたね。
立ち止まっては、よく観てました。

2017年5月18日 (木)

one day (582) ソール・ライター展を観にいく

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ドキュメンタリー映画を観て以来、楽しみにしていた
ソール・ライターの展示を観てきました。                       
平日のお昼過ぎに鑑賞しましたが、
多くの人が会場を埋めていました。
普段から写真展を梯子するような好事家だけでなく、
入門者のような方も多く見られ、
間口が広がる意味では嬉しい光景でした。                       
他の表現、芸術と併せ、国民が文化に触れる機会が増える事は、
人々の生活をより豊かにし、
国民や国家をより成熟したものにするでしょう。
色々なところ、人々に馳せる想像力が養われると思うのです。
やがてそれは表現をする者達に還元されます。
このような循環がもっと増えればと、切に願います。                    
さて、展示の方は、やはり素晴らしいものでした。
独特のプリントの風合いは、実は期限切れのフィルムを
使用した事によるものだった事には驚きましたし、
モノクロのポートレート、共に暮らした女性達の肖像は
素晴らしいものでした。
独特の構図や色の配置は日本美術の影響もあるという事ですが、
なにか植田正治さんに通じるものを感じました。
東京など、日本の都市をあんな風に撮れたら
とてもクールなんですが、出来るでしょうか。
よく考えます。                                 
展覧会の図録は売り切れており、それも嬉しかったですね。
彼の写真が一般化されているということでもあり、
どんどんそのようなアーティストが出てきて欲しいです。
この国では、とても急務なことだと感じています。
関西にも巡回するということなので、
盛り上がって欲しいですね。

2017年5月15日 (月)

one day (581)   トークショー、展示いろいろ

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先週は写真家・林典子さんのトークショーへ。
「ヤスディの祈り」という作品集を画家の諏訪敦さんが
書評されていたこともあり、拝聴。
以前鑑賞した展示も良くて、
ゆっくりお話を聞いてみたいと思っていました。
ナビゲーターの山内さんの進行も絶妙でした。
林さんの魅力を最大限引き出していたように思います。
多岐にわたる内容でしたが、林さんは終始笑顔で、
この姿勢が写真にも顕われている印象でした。
私は林さんが取材している内容を理解出来ていない
ところも多々ありますが、世界のどこかがこのような
事態にあるということを心に留めて置きたいと思い、
このトークショーに申し込みました。
この国で生活していると、普段なかなか思いを馳せることは
ありませんが、いい機会にしたいです。                                    
次に、都写美での展示。
平成以降に活躍している日本の写真家の作品。
松江泰治さんの展示が、今回は特に印象に残りました。
大きな視座で地球を照らし、自然と人間の関係、
歴史等、色々な角度で論じられるように思います。
観賞後、図書館で松江さんの写真集を観て帰りました。
改めてすごい労力、仕事だと認識しました。
もっと勉強したいです。                                            
その後、雨の中をギャラリー巡り。
DMをよく観ずに入った佐伯慎亮さんの展示会場には沢山の人が。
やがてトークショーが終わり、オープニングが始まりました。
まさに通りすがりでしたが、前々からお会いしたいと
思っていた装丁家の方にご挨拶出来たりして、いい時間でした。
この週末、たくさんの刺激を頂きました。

2017年5月11日 (木)

one day (580)   トークショー拝聴いろいろ

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先日は南伸坊さんと佐野史郎さんのトークショーを拝聴。
60年代〜80年代の美術、演劇が話題の中心。
予備知識があまりなかったですが、充分楽しめました。
あの時代のアーティストの無茶ぶり、
今では考えられませんね。
でも羨ましいです。                                   
少し前には、名和真紀子さん(写真家)、
柴崎友香さん(小説家)、
山内宏泰さん(写真評論家)のトークショーに
遅れて参加。
いいなと思った作品が、スマホで撮影したと教えてもらい、
驚愕してしまう。
私は依然ガラケーなので(これからも!)、絶句でした。
また、その後の宴席は楽しい時間でした。
名和さんは相変わらずキュートな方だなあと。
ちなみに「名和」という名字は、私の郷里・鳥取県の
旧名和町が由来だそうです。
近くに塩谷定好写真美術館があります。
とても海が綺麗なところです。
次は写真家・林典子さんのトークショーに参加する予定です。

2017年5月 7日 (日)

one day (579)  陸前高田

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陸前高田に行ってきました。
震災から6年あまり。
初めてその地に立ちました。
短時間、限られた場所でしたが、
言葉を失いました。                                 
私は写真家・畠山直哉さんの「陸前高田」という写真集と
「気仙川」という書籍を教科書のひとつ(ふたつ)としていて、
何度もこの地を写真を通じて眺めていました。
しかし実際に自分の五感で感じたものは
想像を遥かに超えていました。
コンパクトカメラを携帯していたので、
約フィルム1本分撮影しましたが、
何の為に、これをどうする為に撮影したのか、
我ながら全く判然としません。
撮ってはみたものの、、、。
現像して、ベタをとって、
そこから先はわかりません。                              
母親を津波で失った畠山さんはこの地を記録し続けていますが、
写真家としての、あるひとつの究極の姿を見せつけられたようで、
その凄まじさを感じました。                                      
津波の遺構の前に立ちながら、
私はグランドゼロ、「9.11」のことを思い出していました。
私はあの惨事から間もなく、現場の規制線ギリギリまで行きました。
まだ煙が上がっていました。人の命のスティームです。
私は写真を撮りませんでした。                            
陸前高田の地に立った事は、
「とても大切な経験をした」としか、
いまは言えません。
胸がいっぱいなのです。
いずれ作成するコンタクトシートを眺めながら、
いろいろ考えてみたいと思います。

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