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2018年10月30日 (火)

one day (799)    是枝監督の著書を読みながら、、、

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是枝裕和監督の著書を読んでいます。
対談本を中心に6冊ほど。
「映画を撮りながら考えたこと」も、とても良かったです。
是枝監督の作品のほとんどを劇場で観ました。
デビュー作の「幻の光」は、舞台挨拶にも行きました。
大阪十三の第7劇場です。
主演の江角マキコはまだ無名でしたが、
僕はとても注目していて、彼女見たさもありました。
著作の話に戻しますと、
監督の幼少時から青年期のエピソードを読むと、
監督がなぜ、これらの作品を製作してきたか、
想像出来ます。
ドキュメンタリーからスタートした経緯も、
同様に想像出来ます。
そして作品ひとつひとつのエピソードを追って行くと、
当時の社会のことが思い出され、
今の状況を俯瞰し、今後を危機感を持って
思いを馳せることができます。
そこには幾分かの希望もありますが、、、。
写真の世界にも当てはまる事はたくさんあり、
作品を創っている人にとっては
沢山の矜持を受け取ることができます。
また読んでいると、
すでに世界で評価を得ている映画人は
サッカー選手のように今後はどんどん
ヨーロッパに拠点を移していくようです。
西欧の人々の心に届いて、
同胞の心にあまり届かないのであれば、
それは仕方のないことかもしれません。
もちろん是枝監督は、届ける努力を多大にされています。
映画を観たり、コンサートに行ったり、
美術館に行ったりする代わりに、
日本人(特に男性)は仕事に邁進してきました。
少しこの辺りで色々な文化に触れてみてはと思います。
文化はいま私たちが生きている社会の鏡でもあります。
人生を社会を、客観的に見る装置にもなります。
主体的に人生を歩もうと、背中を押してもくれます。
是枝監督の作品は、そのような力に溢れています。
観賞後、沢山の疑問が残りますが、
そのことを考えることによって
社会の成り立ちや自分の人生について
改めて見つめ直す機会になります。
鑑賞した人同士で語り合うと
さらに思考が深まります。
それが映画の醍醐味のひとつです。
最近是枝監督の作品をテレビで観る機会があり、
改めてその深さ、緻密さ、豊穣さに感心しています。
身に詰まされるシーンも多々あります。
善悪や正否、白黒と、
判然とする機会は日常にそうある訳ではなく、
大抵が魑魅魍魎、カオスではないでしょうか。
是枝作品はそのあたりの無常を凝縮しています。
向き不向きはもちろんありますが、
話題作だけではなく、くまなく是枝作品を
多くの人に観て欲しいです。

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